『バトゥーキ』の序盤がつまらない理由

 

ごく普通の家庭に育ちながら、言い知れぬ孤独と束縛感を抱える女子中学生・三條一里(さんじょういちり)。学校帰りのコンビニで強盗に襲われかけた刹那、彼女に摩訶不思議な体験が訪れる――。それは、彼女の出逢いと解放の物語が、幕を開けた瞬間だった。音楽、格闘、ダンス、哲学、宗教…人間の営みのすべてを体現する舞闘技「カポエイラ」に、“漫画の求道者”迫稔雄が漫画表現の粋を集めて挑む、異類の青春バイオレンス大河、開幕。
(出所:Amazon商品紹介)

『バトゥーキ』は、以前に1巻くらいまでを読んだ記憶があります。
意味深なシーンが多くて、序盤読んでいて、モヤモヤして、そこで読むのをやめてしまいました。

ただ、今回、「ヤンジャン」アプリで、7月17日(金)まで84話分無料になったので、改めて読んでみたらすごく面白かったです。


ネタバレしないで紹介

一言で言うと、前フリがちょっと長いです。ですので、最初の方は、意味が分からなくても我慢して読み進めて行ってください。
3巻から本格的に物語がスタートします。
1、2巻あたりは、主人公を含めこの漫画の世界を説明する部分ですので、物語の展開が悪いように感じます。
扱っている題材が「カポエイラ」と日本ではあまり馴染みがないので、それが読みにくさの1つでもあります。1、2巻あたりは、さっと読んで、3巻以降を読んでから、読み直してみると、「そういうことだったんだ」って腑に落ちるはずです。


以下ネタバレ含む感想

よくあるバトル漫画ですと、主人公がストリートファイトしているシーンから物語がスタートします。
読者としては、「この人は、なぜ戦っているのだろうか」という疑問を持つので、それが知りたくて読み進めていきます。読み進めていくと、主人公の回想などで、なぜ戦うのかが示されてきます。それを読むと、主人公の戦う理由が理解でき、または、主人公に共感できたりするので、物語をより味わいやすくなります。

一方、『バトゥーキ』では、3巻で、成長した主人公が、ストリートファイトをしているシーンが出てきます。
ここで、読者は、1、2巻は、プロローグにすぎず、本格的な物語がスタートするということに気付かされるのです。「なぜ主人公は、戦っているのか」が3巻以降で示されます。もちろん1、2巻での主人公の生い立ちが、密接に関わっています。

正直、僕が初めて読んだときは、1巻くらいで途中で読むのをやめてしまいました。理由はそこだけ読むと、毒親に虐げられている子供が、ホームレスに教わるカポエイラに希望を見出しすだけの漫画にしか思えなかったからです。
そんな物語を読んでも憂鬱にしかならないです。

読み進めていくと、面白さが分かるので、是非、一度読んで欲しいです。